睡眠関連摂食障害について
睡眠関連摂食障害は夜間眠っている間に動き出し、無意識のうちに何かを食べてしまう病気です。多くは脂肪分や糖分の多い高カロリーの食事をとり、自ら料理まですることもありますが、その間の記憶はほとんどありません。そのため、「夜中に寝ぼけた感じで料理をして食べていた」と家族が気付いたり、「朝起きたらお菓子の空袋がある」といった訴えをされる方が多いです。重症化した例ではタバコやペットフードなど食べてはいけないものを食べたり、寝ぼけたままで火を使って調理して家事になるといったこともあるため注意が必要です。また、夜中に過食してしまい、知らないうちに体重が増えたり、胃腸の障害を引き起こすこともあります。特に若い女性で抗不安薬や睡眠薬などを服用中の方に起こりやすく、むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群、睡眠時遊行症など他の睡眠障害を合併していることも多いです。